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御食国(みけつくに)の由来

桜
御食国(みけつくに)

古来の朝廷に貢ぐ食糧献上の国のいわれとは?


「御食国」(みけつくに) 〜古来、朝廷に食材を献上する国〜


 大和朝廷成立の頃から淡路地域は、若狭、志摩、紀伊の国などとともに皇室に食料を貢進する国(御食国)として朝廷の食卓を支えていました。そのような歴史の残る淡路地域は現在も、玉ねぎ、淡路牛をはじめとする美味食材の宝庫として知られています。ところで、「国生み神話」は、もとは、淡路の海人族(あまぞく)が伝えた「島生み神話」であったといわれています。それが、大和朝廷の起源を語る『古事記』や『日本書紀』に取り入れられ、その冒頭にすえられるようになったのは、大和朝廷が淡路に屯倉(みやけ)をおいて、淡路島を直接の支配下におき、さらに「御食国(みけつくに)」と呼んで食料貢献の特別な地としたことに関係します。  このようなことから、淡路の海人が朝廷に出仕するようになり、淡路の神話が宮廷に伝えられて、古事記や日本書紀の編纂の時期(奈良時代)に壮大な「国生み神話」となって語られたのであろうといわれています。



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