23. 豊かになりたいなら、まず金持ち″のように考える
一生懸命に働いても豊かになれないと不満を言う
人は、心の奥底であ金
を望んでいないのです。
「こんなに一生懸命に働いているのに、どうして豊かになれないのかしら」
こういうことを言う人がよくいますが、これは間違った考え方と言わねばなりませ
ん。 どこが間違っているのか。「一生懸命に働けば豊かになれる」という考え方が
そもそもおかしいのです。
一生懸命に働くことは大切ですし、評価できることですが、だからといって豊かさ
を保証しているわけではありません。 豊かになるには、それに見合った考え方や行
動をする必要があります。
では豊かになるにはどうしたらいいのでしょうか。
マーフィー博士はこう言っています。「やっとやっていけるだけのものを望んでは
いけません。あなたがやりたいことすべてを、やりたいときに、やるに必要なお金全
部をほしがるべきです」
この博士の言葉の中に「まじめに働いても、なぜ豊かになれないのか」という疑問
への答えが含まれています。 まじめな人がまじめに働いて豊かになれないのは、単
に「それを望んでいない」か、あるいは「まじめさだけで豊かになれる」と錯覚して
いるからなのです。
たとえば、大きな借金を抱えた人が、返済のために朝、昼、晩、三つも仕事を持っ
て働くのは賢明でしょうか。体を壊す確率は高くなり、そうなったらさらに事態を悪
化させてしまう。 まじめに働けばいいというものではないのです。
お金にはお金自身が増える、という性質があります。多額の借金を背負わされるの
は、この性質がマイナスに作用したからですが、同じ性質をプラスに働かせることを
考える必要があるのです。
ところがまじめな人ほど「そういうことは苦手だ」という人が多いのです。そして
「まじめに働いても豊かになれないのは、世の中の仕組みが悪いからだ」といった方
向へ考え方を持っていこうとします。
そうではないのです。 大きな富を手中にした人も、普通以上にまじめに働いてい
ます。 ですが、彼らが豊かになれたのはまじめに働いたからではなく、それを望ん
で相応の行動をしたからなのです。 この事実をじっくりと考えてみてください。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著