25. ”いま”の幸福指数で”未来”の豊かさが決まる!
どんな境遇でも自分の目標を明確に持つ人は、潜在意識
の働きによって、
必要なものはすべて満たされます。
不平や不満の多い人にぜひ知っていただきたい言葉があります。 それは「い
まが幸せと思えない人は、たとえ全世界を手に入れても不幸のままだろう」
という言葉です。 フランスの作家モロアという人の言葉ですが、人間の性(さ
が)を実によく言い表しています。
そうなのです。 私たちはいろんな不満や不本意な気持ちを抱いていますが、
全体として「いま」に満足できなければ、どんなに恵まれた環境に置かれても、
満足できず幸福な気持ちを味わえないのです。
でも、「そんことない」という人がいるかも知れませんね。 「給料が二倍に
なれば言うことはない」 「やさしいお金持ちの彼と結婚できれば幸せだわ」「三
億円の宝くじが当たれば自分の一生の幸せは揺るがないはずだ」
では、給料が二倍にもならず、やさしくも金持ちでもない人と結婚し、宝くじ
にも当たらないのに「私は幸せ」と感じている人がいるのはなぜですか。
そういう人だって確実に存在することをあなたは否定きないはずです。
要するに「幸せ感」とは、その人の考え方次第なのです。 どんな境遇でも
「いま」に満足できる人がいる。 そういう人は幸せに暮らしているのです。
幸せに暮らしていれば心的状態はよい方向に働きますから、潜在意識にもよい
刻印ができ、ますますよいことに恵まれるようになります。
この状態とまったく反対の状況にあるのが多重債務者です。 多重債務者は
交通事故に遭遇したり、病気になつたり、人間関係でトラブルを抱えたりと、
人生の不幸をまとめて背負ってしまうようをことがよくあります。
これは明らかに心的状態が悪い方向に働いて、悪い想念が潜在意識に刻印さ
れた結果と言えます。 潜在意識というのは、決してその人の〈ため〉を思っ
て機能してくれない。 その人が「思った通り」に機能するのです。
大き借金を抱え「もうダメだ」と思えば、ダメになるように機能する。
これは恐いくらいそうなります。 しかし借金があつても「これも自
分に与えられた試練だ」と前向きに受け止めれば、その人にプラスに機能する。
人間はこういう深層心理に支配されているので、「不足感覚」を持つことは絶
対的に不利なのです。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著