37. 心に刻印したよいこと″の数だけ幸せが舞い込む
幸福の王国はあなたの感じた、つまりあなたの心の中にあるのかです。
「豊になる」と心の中で映像化しても豊かになれなかった……前項でも述べたよう
に、こういう声は少なくありません。 その原因の一つとして「映像化の失敗」をあ
げましたが、原因はもうーつあります。
それは、いったん潜在意識に刻印した内容を、そのままの形で持続できないこと
です。 「自分は豊かになる」と刻印し、具体的な姿を映像にしたけれど、途中で
「だめなのではないか」と否定的な感情にとらわれてしまうことです。 内心で否定
的な感情にとらわれたとき、潜在意識はこっちをご主人様の望みと受け止めてしま
うのです。
では、この壁をどう乗り超えますか。 方法は二つあります。 一つは否定的な
気持ちが出てこないようにすることです。たとえば「私は豊かになる」という思いを
刻印したいけれども、今の自分の状態が借金だらけであったとしたら、すぐに
「だめかもしれない……」という考えが出てくるのは避けられません。
そういうときは考え方を次のように弱めることです。 「私は豊かになる第一歩を
これから踏み出す」。 これなら否定的な感情が生まれにくい。 刻印としてのパ
ワーは落ちますが、ゼロにするよりはましです。
もう一つは刻印の中身を変更することです。 いま、お金の問題で困難な問題を
抱えているなら、それに関するものはやめて、たとえば別の形で人生をエンジョイ
している自分を想定してみることです。
この章の最後に、いままで言ってこなかった重要な点を一つ指摘しておきます。
潜在意識の理論を学ぶと、その大きな力に圧倒されて、潜在意識のほうが重要に
思えてくるかも知れません。 でも、私たちが意識できる心は、あくまでも顕在意識
のほうです。 潜在意識はあくまでも受け手であり、しかも内容を選択しない。
だから、現実に私たちにとって重要なのは、意識できる心、すなわち顕在意識のほう
なのです。
あなたの顕在意識が悪いことを考えれば、悪いことが起きます。 よいことを考
えればよいことが起きてくる。 だから、いつも潜在意識に刻印することを意識し
つつ、あなたの顕在意識を明るく楽しいものにしておくことです。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著