潜在意識の発見者・フロイトによれば、自己愛とはナルシシズム(自己陶酔
症)であると言っています。
一般に、ナルシシズムはあまりプラスの意味では使われませんが、マーフィー
博士は「自分自身を愛せ」と言います。 その真意はどこにあるのでしょうか。
結論から言えば、自分で好きになれないような自分を、他人がどうして好きに
なってくれるだろうか……ということに尽きます。
たしかに、自分を好きになれない人間は、他人からも好かれることは少ない
ものです。 自分を好きになれない理由は、劣等感から出ていることが多いもの
です。「自分はダメな奴だ」「何をやっても失敗ばかりする」という意識が強いの
で、すべての言動が消極的になり、持てる能力も十分発揮できません。
一人のセールスマンがいました。 彼は内気で怒りっぼく、会社の上司からも
家族からも、見下されていると感じていました。 そんな彼がマーフィー博士の
講演を聞いたことがきっかけとなって、生まれ変わったのです。 博士が講演で
述べたのは次のようなことでした。
「聖書には、自分を愛するように汝の隣人を愛せよ、と書いてあります。自分
を愛することがまず先にきます。 自分を愛せないことは、あなたを創造した
神を愛せないということです。 神を愛せないとは自分の無限の力にフタをして
いるようなものです」 この言葉に刺激を受けたセールスマンは、自分を愛し、
尊敬することから始めました。 博士につくってもらった真理の言葉を一日数回
唱えるだけのことですが、この習慣が彼のものの考え方と行動を劇的に変え、
またたく間に彼はトップセールスマンに昇進して、周囲のすべての人間の愛と
尊敬の的になったのです。
自己愛というと、とかく誤って受け取られがちです。 しかし、自分を愛する
ことから始めるほかないのです。
自己をしっかりと愛せる人こそ、才能を開花できるのです。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著
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