愛というものは、どこかに尊敬の念がないと長続きしません。 それがたとえどのよ
うな対象に向けられた尊敬であれ、尊敬の念は愛する者にとっては絶対に不可欠な
ものです。
誰もが経験する初恋を考えてみてください。 あなたの初恋の相手はどのような人
だったのでしょうか。 たぶん勉強のできる子、スポーツの得意な子、統率力のある
子、やさしく思いやりのある子ではなかったでしょうか。 これらの要素は相手の能
力や人格への尊敬の始まりと考えられます。
大人になってもこうした傾向はほとんど変わりません。 女性が好む「三高」にし
ても、高学歴、高収入が語る能力への尊敬、容貌への憧れが秘められていると考え
ることができます。 「お金に目がくらむ」という言い方がよくされますがお金持ち
になるのも一つの立派な能力であり、その能力への尊敬の念と言えると思います。
それでは、尊敬≠ニはいったい何なのでしょうか。 それはその人の中にひそむ
神性部分なのです。
マーフィー博士は、どんな人間にも神からの贈り物があり、それは能力となつて備
わっていると言います。 顔が一人ひとり異なるように、能力の質は違っても、人か
ら尊敬されるだけの能力、つまり神性は誰もが持っているということです。
好きだった相手を嫌いになるときのことを考えてみてください。 そこには落胆や軽
蔑の気持ちがあるはずです。
「そんな人だとは思わなかった」というセリフは、相手の中に見いだしていた尊敬部
分が偽りであったことを知ったためにったことを知ったために出てくるのです。
ここから好かれる人間になるためのヒントがえられます。 好かれたいと思うなら、
自分にしかない能力を見つけることです。 ではどうやって見つければいいのでしょう
か。 マーフィー博士は自分の潜在意識にこう呼びかけることを勧めています。
「私はいま正直で、真撃で、誠実で、勤勉で、平和で、満ち足りた気持ちでいます。
私が尊敬するこのような能力は、私の潜在意識の中に沈み込んで行きつつあり、
それはやがて私の一部となって現われます。」
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会