御家庭の幸せを願う印鑑『吉相印』

　　人間の思考の九割は否定的な傾向を持ち、描くイメージは悪いことだと言います。 　たとえば、恋人が待ち合わせの時間にやってこないとき、肯定的なイメージを描く人 は稀（まれ）です。 　「もう来ないのではないか」　「約束を忘れたのではないか」 　こんな想像をしがちです。　「私へのプレゼントを買っているために遅れているのだ」 　「私に美しい姿を見せたいためにお化粧で遅くなつたのだ」といったイメージを描く 　人は少ないはずです。　マーフィー博士はプラス思考を盛んに勧めていますが、潜在 　 意識の活用にはこれが一番よい結果を生むからです。 　うまくいっている恋人同士は、お互いが相手に対してよいイメージを思い浮かべて います。　ところがうまくいかなくなると、ことごとく悪いイメージを持つようになる。 　潜在意識は正直で、その人の思い描いたイメージを、よくも悪くもその人の願望と解 釈するので、悪いイメージを描き出すと、状況はどんどん悪くなつていきます。 なぜ悪いイメージを描くことのほうが多いのでしょうか。　一つは子供時代の教育の され方にあります。　私たちは親や先生から禁止命令語によって育てられることが圧 倒的に多いのです。 　「だめです」　「いけません」　「危ないですよ」　このような禁止命令語を浴びせられて 育つと、人間は否定思考をまず身につけてしまいます。　その結果、物事に対処する とき否定的なイメージを先行させることになってしまうのです。 　否定思考になるもう一つの要素は、人間には強い自己防衛本能があるということで す。　自然界の中で特別強い動物ではなかった人間は、知恵によって生き延びてき た結果、特殊な自己防衛本能を身につけたのです。　徹底的に危険を避けようとする ことが、人間の思考形式に大きな影響を与えているのです。 　多くの人が自分の内部に持つ偉大な潜在能力を発揮できないのは、この否定思考 の結果と言えます。　幸福や成功の最大の敵はネガティプ思考と言っても過言ではあ りません。 　潜在意識を活用したいなら、まず否定思考から脱することです。