生まれて間もなく三重苦≠ノ苦しまなければならなかったヘレン・ケラー女史。
そして五体不満足≠フ運命を背負った乙武 洋匡さん。 この二人を襲った苦悩と
困難は、一般の人たちには想像もできない苛酷なものであったことでしょぅ。しかし
二人はその運命をものともせず、みごと自己実現を果たしたのです。
このことは、私たちに何を語っているのでしょうか。
それは明確な目標をもち、自己実現するための積極的心構えのある人には、障害
はすべてなくなつてしまうということです。
努力する喜びがその人を鼓舞するため、狭い料簡なんかで自分をおとしめている余
裕などはありません。 困難を愛することができ、それを信念にまで高めることがで
きるのですから。
こうした信念の人にとって、成功を妨害するものなど何もありません。 信念に
まで高められた心構えは、科学的分析の次元を超えた崇高な力となり、運命の扉を
開くことができるのです。 水の一滴が岩をもうがつように、どんな困難をも克服し、
思いどおりの自己実現を可能にするのです。
信念の一滴は、岩をもうがつ
菊池寛の小説「恩讐のかなたに」では、ノミ一本でトンネルを掘り進んだ「僧侶」
の物語が感動的に描かれている。
(耶馬溪の「青の洞門」 におけるその僧侶の一人モクモクとノミ一本で掘り進むシー
ンをイメージすれば、潜在意識は、進むべき道を示してくれる。)
マーフィーの言葉
いいと思ったことは心にしみ込ませ、自分のものにしてしまいなさい。