12. 自分のよい変化〃はパートナにも伝染する!
愛とは自分のために望むことを相手にも望み、
二人で幸福を分かち合うことです。
何人もの男性とつきあっては別れることを繰り返す女性がいます。 そんな女性を
マーフィー理論では「いつも同じ人間と交際していた」という見方ができます。
つまり、彼女がつきあったのは、すべて同じタイプの人間だということです。 彼女
は最初につきあった男性を恨み続け、その気持ちが少しも変わらなかったからです。
彼女はなぜそのような悲惨な人生を送ることになるのでしょうか。 原因は彼女が
初めてつきあった男性にありました。 男性は彼女の貯金が目当てで、デート代も出
さず、交際後しばらくして借金をしたまま彼女を捨てました。 そのことで傷ついた
彼女は、ずっとその男性に恨みを持ち続けたのです。 潜在意識の恐(こわ)いとこ
ろは、恨みや呪いの感情というのも、その実現へと機能することです。 彼女は最初
の男性を恨み続けることで、次々と似たような男たちを引き寄せてしまったのです。
マーフィー博士がこの女性に与えた処方箋は「自分を変えること」。
しかし、問題はどう変えるか……です。 博士の勧めた方法は新たなつきあいでは
ありませんでした。 彼女はいまのパートナーを彼女の望む通りの男性に変えること
を選んだのです。
博士は彼女のパートナーへの見方を変えることを提案しました。
「今のパートナーを非難することをただちにおやめなさい。それはあなた自身の恐れ
と不安の投影で、決して正当化されるものではないからです」
博士はパートナーにも彼女の決心を伝え、協力することに同意させました。 そのと
きに二人が祈った言葉とは次のようなものです。 「愛と怒りを同時に持つことはでき
ません。 私はお互いのことを考えるとき、神の愛が彼(彼女)の魂を満たすよう願い
ます」
お互い相手の中の尊敬する才能和緒認めれば、どんな関係も祝福されるものな
る、と博士は言います。「自分を変えよう」と考えるよりも、「他人に変わつてもらい
たい」と思うことのほうが多いものです。 ですが、どんな場合であっても、変わるの
は自分のほうであり、それに気づくことがカップルが幸福を分かち合うための法則な
のです。 自分のパートナーを変えたければ自分がまず変わることです。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著