御家庭の幸せを願う印鑑『吉相印』

　１３. 愛が深まる心の習慣

　　口やかましさは決してよいことではありません。　マーフィー博士が口やかましい女性

　　について、その最大の理由を指摘したのが下の言葉なのです。
　
　　　「つきあい始めた頃は、あんなにやさしく思いやりがあり、また自分の言うことをよく

　　聞いてくれた彼女が、なぜあのように文句ばかり並べたてるイヤな女になつてしまった

　　のだろうか」と、男性は言うかも知れません。

　　　それは女性への男性の関心のなさや、放ったらかし、馴れによる無視が原因です。

　　彼女の立場から見たら、彼の変化は露骨そのものです。　電話やメールの回数がだ

　　んだん減る。　会話の時間が少なくなる。こういった変化に女性は不満を抱くのです。

　　このような女性の不満を男性が知らないわけはありません。　知ってはいるが、馴

　　れと安心感から、とかく「釣り上げた魚」には餌をやらなくなるのです。

　　　では愛情が失せたのかと言えば、決してそうではありません。つきあい始めた頃や

　　新婚当時の激しさはなくなっても、落ち着いた愛情が生まれていることもあります。

　　　ただ、それが表面に現れないので、女性のほうはいらだちを覚えるのです。

　　 愛とはそれほど簡単なことではないのです。　誰でも好きな人に巡り合えば、何の

　　努力も訓練もいらずに、「人を愛することができる」と思っています。　ですが、愛す

　　ることはそうやさしいことではありません。　心理学者のエーリッヒ・フロムはこう言

　　っています。「全力をあげて努力しない限り、人を愛そうとしても必ず失敗する」　何

　　か技術を身につけるとき、懸命に訓練し、またその技術を維持するためには、不断の

　　努力が必要になります。　愛も同じで、不断の努力なしには、それを維持継続するこ

　　とは困難なのです。　男は仕事に傾ける情熱と同じくらいの情熱をもって、彼女を愛

　　していることを具体的に示してやる必要があります。　そのくらいの努力をパートナ

　　ーに振り向けないと、女性は愛に飢え、その結果いらだち、口やかましくなつてしま

　　うのです。