アメリカの女性がパートナーに「愛している?」と絶えず聞くのは、愛を保ち続け
るには必須のことだからです。 お熱いお国柄だから……と日本人は考えがちです
が、心の問題にも率直な意見を交換するアメリカ人は、本気で必要に迫られてやって
いるのです。
愛人を持つ男性がマーフィー博士に率直にこう言ったそうです。
「僕が愛人を持つ理由は明快だ。 彼女と一緒にいると自分の存在意義が感じられ
る。家での僕はとるに足らない存在であり、妻の小言の聞き役でしかない」
男はえてしてこんな理由でも愛人を持つのです。ここからが男のずるいところです
が、この博士の友人は、そうは言っても妻と別れる気はさらさらないのです。 マー
フィー博士は放っておくと大変な事態になると思いました。
火種はたくさんあります。 今のところ、奥さんの顕在意識は愛人の存在を察知して
いないようですが、小言が日ごとに増えているようです。 これは奥さんの潜在意識
は察知している可能性があります。 また愛人がいつ態度を変えて結婚を迫るかも知
れません。そのどちらが起きても今のバランスは崩れて、修羅場となりかねません。
博士はこのような夫婦の状態を、愛が冷めたのではなく「休止状態にある」と表現
しています。 このような状態をどうやって改めたらよいのでしょうか。 博士は夫
婦を招いて話を聞き、二人が長い間、愛を伝え合っていないことを突き止めました。
博士の勧めで二人が互いに、相手に愛の言葉を伝える習慣を再び持つようにな
ると、休止状態にあった愛が復活し、夫は家庭で 威厳を取り戻しました。 愛人と
の関係が消滅したのは言うまでもありません。
離婚が増えているのは、愛の休止状態が増えているからと思われます。 休止状
態の愛なら復活は可能です。 ところが「愛は燃えるか冷めるかしかない」と思って
いる人が多いので、休止状態を「冷めた」と錯覚して別れてしまうのです。
これはもったいないことです。愛は男女間ばかりでなく、人生におけるすべての人間
関係を最もよい状態に保つ宝です。 妻や子や両親、兄弟姉妹ばかりでなく、すべて
の隣人へ放射させたほうがよいのです。 それを一番身近な妻にさえ放射できない
夫は、自らの人生を不幸へと運んでいっているようなものです。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著>
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