御家庭の幸せを願う印鑑『吉相印』

　１９. ��つき合っては別れる〃を繰り返している人へ

　　男性とつきあっては別れるということを繰り返す人は、愛情問題の解決を急ぎすぎ

　ているのかも知れません。恋愛が長続きしない女性がいました。　彼女は現在のパ

　ートナーとも別れるつもりでしたが、さすがに気になってマーフィー博士に相談に行

　きました。

　　「私のつきあい方はどこが間違っているのでしょうか？」

　「あなたは問題の解決を急ぎすぎています」

　これが博上の結論でした。　彼女は自分の交際が間違いだと気づくと、すぐに別れ

　ようとしてしまうタイプでした。　「誤りを改めるにはばかることなかれ」という諺もあ

　る通り、失敗に気がついたら、さっさと改めたほうがよいのは事実です。　ですが、

　問題は「間違った」という判断に誤りはないか、ということなのです。

　　嫉妬深く、所有欲が強いこの女性は、つきあって数カ月もすると、パートナーに不満

　を覚えていました。　そんな彼女にマーフィー博士は言いました。

　　「リンゴの木はリンゴの種からしか育たないように、あなたのパートナーは、あなた

　の心の底の状態を正確に再現しているのです。　だから、あなたの心が変わらない

　限り、彼も変わりません」　博士の言葉で何事かを悟った彼女は、今の彼と別れるの

　をやめ、やり直すことを考えました。　彼女はマーフィー博士からもらった祈りの言葉

　を数カ月間繰り返し唱えることにしたのです。

　 　「変わらなければならないのは彼ではなく私です。彼の態度や行動は、私自身の間

　 　違った思い込み、不安、恐怖がもたらしたものでした。　愛と恨みの気持ちを同時に

　持つことができないのなら、私は愛を選択し、彼を愛することにします」

　　彼女の嫉妬深さにうんざりしていた彼は、別れるつもりでしたが、彼女の突然の変

　化に驚くと同時に、自分の非も認める謙虚さを示しました。お互いがともに謙虚になっ

　たことで、二人の仲は劇的に改善され、二人は強い愛の絆（きずな）で結ばれたので

　す。

　　この例からわかるのは、同じことをこの女性は以前の彼ともできたということです。

　 何人もの男性とつきあう人は問題の解決を急ぎすぎる傾向がよく見られます。

　 　よいことは迅速に、悪いことは一歩下がって慎重に忍耐強く……そうすれば、最適

　なとき最適な結果が得られます。