御家庭の幸せを願う印鑑『吉相印』

　　パートナーが若い恋人を見つけて自分のもとを去り、落ち込んでいる女性がいまし た。　女性は激しい怒りと憎悪の念に燃え、急性の関節炎（リウマチ）に冒されまし た。　関節リウマチは原因不明の難病で、治癒は困難と言われています。 　女性は、屈辱と痛みに苦しめられながらも救いを求め、マーフィー博士の著書『人 生に勝利する』を十六回も繰り返し読んだのです。　そして彼女は自分の中にすべ ての原因が潜んでいたことに気がつきました。　「自分の肉体は生きた神の宮殿で あり、私は自分の体の中の神を賛美する」　彼女は一日三回、十五分ずつ、この言葉 をベースにして自分と去っていった彼のために願いました。三カ月たった頃、奇跡が 起きました。　浮腫と耐え難い痛みがなくなり、関節が楽に動かせるようになつたの です。 同時に、彼に対する憎悪も消えてなくなりました。この女性に起こった奇跡に ついて、マーフィー博士は次のように述べています。　「彼女が自分を愛し、尊敬し始 めたとき、すべての憎悪が消え、真空を満たすように愛が突然どっと入ってきたこと に気づいたのでした。　愛というものは、健康や幸福や成功、繁栄の法則を達成させ るものであります」　恋人に捨てられる、夫に去られる人生でこれほどのショックは ありません。　しかしそういうときこそ、人生で一番貴重な何かをつかむ絶好のチャ ンスが巡ってきているのです。　自分に起きた事柄を、自分の気持ちだけで判断して はいけないのです。自分にとって苦しいこと、悲しいことであっても、それが「最善 のこと」の場合もあるからです。たとえば、あなたを捨てた恋人は、あなたにとって ふさわしい相手ではなく、捨てられることによってあなたが救われるこういうことが 現実に起きています。　人間にはある種のアンテナがあって、それは未来の運命を予 見し、その人をよいほうへ、あるいは悪いほうへと導くのです。何かの理由で今日乗 る予定の飛行機に乗れなくなり、命拾いした人もいれば、やっと間に合ったと飛び乗 って命を落とす人もいます。これらはすべて潜在意識の働きのなせるわざなのです。