お金は「よきもの」というのがマーフィー博士の基本的な考え方です。
だからこそ「生活できるだけのお金で満足」などというのはもったいない。
もっと自分がしたいことに必要なお金は前向きに求めなさいと言っているのです。
ですが一方で「お金がすべて」という考え方には反対しているのです。 お金を
唯一絶対の価値と考えるのは間違っているとも言っています。 お金に関する一番
正しい見方がこの言葉と言えるでしょう。 つまり、お金とは魚を釣るときのエサのよう
なものである、ということです。 この考えからすると、お金に過剰にこだわる人は、
目的と手段の区別がつかなくなってしまった人と言えます。 一方、お金を「人間性
を堕落させる」などと否定的にとらえる人は、目的と手段の意味がわからなくなって
います。 目的は大切ですが、そこに行きつく手段をないがしろにすることはできない
からです。 目的と手段を間違える人は、結果的にお金で失敗することが多くなります。
たとえばお金に釣られてした結婚が不幸に終わることが多いのは、お金を手段では
なく目的にしてしまったからです。 逆にいくら立派な目的を持っていても、そこに
いたる手段としてのお金を無視すれば実現しません。
こうしたケースもよく見られます。では、目的と手段を間違えずにお金を手にする
にはどうしたらよいのか。
マーフィー博士が勧めているのは「自分は豊かになるように生まれついている」と
自分自身が確信することです。 そんな、ただ思うだけでよいのかと思われるでしょうが、
少なくとも本物の豊かさを手に入れる前提として、この心がまえはとても大切な点です。
なぜなら多くの人々はそんなふうには思っていないからです。
自分が「豊かになれる」と思っている人は、その意識が潜在意識に刻印されるので、
無意識であっても、そうなるような行動をとり始める。だからお金のあるなしに関わらず
「自分は豊かになる」と思い込んでしまうこと。 あとは潜在意識の働きに任せればいい
のです。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著
