31. 口癖″を変えれば不思議なほどご利益″がある!
悪い習慣の根には、自分でも気つかない罪悪感が潜んでいる場合があります。
まだ若いのにとても評価の高い社長がいました。 業界の評判も高く、仕事
もあり余るほどありましたが、なぜかその会社は少しも儲からなかったのです。
あるとき、その社長の親友がこうアドバイスしまLた。
「本気で儲ける気でやらなくちゃ。今のやり方だとつぶれるぞ」
社長の口癖は「私は設けるのが下手で‥‥‥」というものだったのです。
実際にいい仕事をしても、あまり儲けがありませんでした。
彼はなぜそんなふうになったのでしょうか。 幼いときに父親から「お金は
汚いもの」と教えられていたのです。 その記憶がずっと心の奥底にあって、
それが彼の口癖となっていたのです。
親友のアドバイスで、そのことに気づいた社長は、口癖を変えました。
すると、不思議ことに、会社はみるみる利益を上げられるようになったと言い
ます。
この話とまったく逆の例もあります。 あるワンマン社長の息子は、父親か
ら会社を受け継ぐと、会社をつぶしてしまいました。 父親の教えた通りやら
なかったからです。
このケースは父親のワンマンぶりに抵抗はできなかったけれど、心の奥底で
批判的だった息子が、ことごとく父親のやったことと反対のことをしました。
従業員に喜ばれはしたものの、会社が立ち行かなくなつてしまったのです。
私たちはいろいろ習慣を持っていますが、その習慣の根っこには、マーフィ
ー博士の指摘する通り、罪悪感が潜んでいる場合が少なくありません。たしか
にお金儲けに罪悪感を持っていたら、儲けるのは難しいでしょう。
でも、お金は調和のとれた平和な生活を送るために絶対に必要なものです。
必要なものを避けたり批判したりすることは決してよいことではありません。
かといって、「お金がすべて」というのも行きすぎです。 もっともバランス
のとれた考え方は次のマーフィー博士の言葉で決まりではないでしょうか。
「世の中にはいいものとか悪いものとかがあるのではなく、よいものと考え
ればよくなり悪いものと考えれば悪くなるのです」
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著