御家庭の幸せを願う印鑑『吉相印』

　　　マーフィー博士は「人間は愛さなければならない」と強制されているわけでは ないと表現しています。　自らすすんで愛する人は宇宙にあまねく神の愛を受け 取ります。　しかし、その愛を自ら遮る人も多いのです。 愛がなくても生きていけます。　けれど、愛のない人生は味気なく喜びも充実 感も得られないに違いありません。 　自分の理想や主義、計画あるいは職業に、より強い愛着を持つ人がいます。 愛が対のるという点で、そういうものに向けられた愛も立派な愛の形と言える とマーフィー博士は言っています。 　「あなたは音楽とか美術とか、大計画とか、事業とか、科学とか、そのほかい ろいろな対象を愛せるようになるのです」 と博士は言っていますが、強く愛着 を持てば、必ずそれは報われます。　アインシュタインは物理学の原理を愛し たがゆえに、物理学の原理は彼にその秘密をあきらかにしたのです。 　このように考えると、仕事で成功すること、芸術方面で立派な業績を残すこ とも、広い意味では愛の実践ということができます。　『愛するということ』と いう題の著書のあるエーリッヒ・フロムは、愛の対象として親子愛、兄弟愛、 母性愛、異性愛、自己愛の六つをあげています。 　人間以外の愛の対象も、それが生きる喜びであり、幸福な人生を送る媒体 であるとやはり神の愛に属する愛の一形式と言えるでしょう。　愛というもの を人間あるいは日に見える自然や物だけでなく、愛着を持つすべてを対象と 考えるあなたの愛はますます豊かになり、豊かになつた分だけ人生の喜び が増えていくことになります。 　愛を限定しないことです。　自分が情熱を注げるものは、すべて愛の対象 として慈しむことです。　そのような生き方をすれば、あなたの潜在意識は つねに愛に満たされ、あなたは愛する対象から、アインシュタインのように、 その秘密を示されるでしょう。　人生が思う通りに運ばないと感じている人 に不足しているもの、それはただ一つ　「愛だけである」と言っても過言で はありません。