43.こうすれば昇進、昇給も思いのまま!
他人に訪れた幸運、昇進を自分のことのように祝福
しなさい。 それは必ず自分に返ってきます。
仕事をしていると、他人の富や成功を羨ましく思うことがあります。 そういうとき、
どうしたらよいのでしょうか。
「あなたが見たり会ったりするすべての人のために『神の愛はあなたの魂を満た
し、神の富はいまあなたのものである』と肯定しててあげなさい」とマーフィー博士
は言っています。 そうすると、あなたにも奇跡が起こって、あなたは嫉妬と悪意か
ら癒されあなた自身が繁栄することになります。 潜在意識の理論を用いても「さっ
ぱり効果がない」と嘆く人は、ぜひこれを実行することを勧めます。
ある若い支配人の話です。彼は勤勉で能力もあり、意欲も持っていました。 彼は
マーフィー博士の「金持ちになれる祈りの言葉」をよく暗唱していました。 しかし、さ
っぱり結果が出ません。彼は博士に直接聞いてみました。 「私のどこがいけない
のでしょうか?」 「あなたは自分自身がしたよいことを、いつも盗み出してしまう
のです」
それはこういうことです。彼はかなり嫉妬心が強く、同僚の昇進や昇給に不快感を
抱いていました。 また自分の会社のオーナーの巨大な富と頭脳の明晰さ、リーダ
ーとしての完壁なやり口に強い嫉妬を感じていました。
「同じ人間でありながら、この違いは何だ。不公平だ」。 彼のせっかくの祈りは、
これらの内心のつぶやきで台無しになつていたのです。 マーフィー博士はそのこ
とを指摘したのです。 旧約聖書の中の「出エジプト記」には次のようなくだりが
あります。
「あなたは仲間の者の家を欲してはならない。‥‥仲間の者に属するどんなもの
も欲してはならない」
若い支配人はこの戒律を破っているのです。他人を羨むと、神の愛は決してふり
注がれません。 しかし、人間は嫉妬心を持つ動物です。 ただ「羨むな」と言われ
ても、簡単にそれを止められないときはどうしたらよいのでしょうか。 それは他人
に訪れた幸運、昇進、昇給を自分のこととして喜び、祝福することです。 そして、
あなたが「私もほしい」と神に述べればいいのです。 他人を祝福することは、自分
もそれを選択したことの表明にほかなりません。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著