49.仕事が出来る人の ひらめき″成功習慣
思いつきを大切にしなさい。それはいつも積極的で
強力なエネルギーを伴って現われるからです。
物事を慎重に考えるのは悪いことではありませんが、新しいことや大きな成果をあ
げた事例を調べていくと、思いつきやひらめきによることが非常に多いものです。こ
の事実をしっかりと記憶にとどめておく必要があります。
人はともすれば慎重に考えたほうが正しい考え方ができるし、失敗も少ないと考え
がちですが、一つ大切なことを忘れています。 それは熟慮がほとんど顕在意識の作
業なのに対して、思いつきやひらめきは潜在意識からのメッセージであることが少な
くないことです。
「そんな思いつきでやってはだめよ」と言う人がいますが、思いつきやひらめきを軽
く見ることはできません。 過去の偉大な発明や発見の多くは、思いつきやひらめき
のたまものなのです。
ただ、思いつきやひらめきはいつ出てくるか予測がつきません。だから「大切さが
理解できても、そればかりを当てにするわけにはいかない ……」と戸惑いを覚える
方がいるかも知れません。 そういう人のために一つよい方法を披露します。
それは自分が抱える課題について、つねに考え抜いていることです。 いますぐ
結論や解決策が出そうもないと「後で考えよう」と先送りする傾向がありますが、
それではダメです。
よい考えが浮かばなくてもいいですから、こだわってその課題について考え続ける
のです。 リンゴが木から落ちるのを見て万有引力のヒントを得たニュートンも、お風
呂の中で「わかった!」と叫んで裸で飛び出したアルキメデスも、自分の抱える課題
を考え抜いていたからこそ、ひらめいたのです。
つまりひらめきや思いつきのためには、つねに 考え続けるという作業が必要なの
です。 考え続けるとひらめくことを科学的に解き明かそうという試みも、最近行なわ
れるようになりました。 それをセレンディピティー(掘り出し物を見つける才能)と言
いますが、これは潜在意識の働きといってよいと思います。
自分の抱えた課題について考え抜くことは、つねに潜在意識に刻印する作業にほ
かなりません。 そうすると潜在意識から「こうしたらいいのでは ……」という応答が
ある。 それが思いつきやひらめきの正体と考えられるのです。
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