御家庭の幸せを願う印鑑『吉相印』

　　　睡眠には人の身体と心（精神）を育てる重要な何かがあります。 　大人になると、いろいろな悩みやストレスで、眠れないという現象が起こります。 　不眠症と呼ばれるものです。　人間は一日二十四時間の中で、七時間から八時間 は眠らないと健康を保てないばかりか、生きていけません。 　ですから、生きている限り、不眠症の人でもまったく眠れないわけではなく、数時 間は眠っているはずなのです。　しかし、本人は眠れないといって医者に行き、睡眠 薬などを調合してもらい、眠ろうとつとめます。　いった睡眠にはどんな効用がある のでしようか。 　ところで、「眠り」の問題を考えるとき、次のようなことが大きなヒントになります。 　たとえば、思わぬ怪我をしたり、急性の盲腸炎にかかったりして入院し、いろいろ な方からお見舞いを受けたとき、「どうぞ、グッスリお休みになって、早くよくなっ てください」といったお見舞いの言葉を言われた経験はないでしょうか。 　事実、病人や怪我人はよく眠ると、体が快方に向かっていることが体感できるもの です。一日、一日と傷が回復していくのは実に気持ちのいいものです。また、いい成 績を出すスポーツ選手は、睡眠をよくとると言います。 　睡眠中の人間には、顕在意識が働いていません。　その証拠に、眠っている人に は、顕在意識の機能である判断や意識的な行動ができません。これは当たり前の ことです。 　しかし、睡眠中でも人間の潜在意識は休むことなく働いています。呼吸をコントロ ールし、胃腸の消化作用を行ない、心臓の鼓動を続けます。　　こうしたことは、す べて潜在意識が行なっているのです。　この潜在意識こそ、病気や怪我の人を回復 させる偉大な源なのです。 　心が傷つき、眠れない、と悩んでいるような人は、よく眠ることです。　ぐっすり 眠ると、たとえば傷ついた恋心が修復されているかも知れません。　また、その恋は 大した恋ではないことに気づき、別の素晴らしい恋が現れるかも知れません。 　眠りの効用は素晴らしいものです。 　病気や怪我を治癒させ、傷ついた心を修復する潜在意識こそ、マーフィー博士が 広大無辺な力と呼んだものそのものなのです。