《「いいこと」が次々起こる幸運な女の練習帳》
68. 小さなバリアは″無限の可能性の天敵!
自分で決める勇気を持ちなさい。勇気が愛を育てます。
親は子の幸せを願うものですが、その気持ちが選択を誤らない保証はありませ
ん。ときに親は子供の幸福を阻害することさえあります。 愛に関して若者も真に
正しい判断力に基づく勇気を持つ必要があります。
一人の女件がマーフィー博士を訪れてたずねました。
「私は結婚すべきかどうか、判断ができないのです。 どうして自分のことを自分で
決められないのでしょうか。 自分で自分が情けなくて仕方ありません」
彼女がそうなるには理由がありました。 かつて彼女には何度か、結婚してもよい
と思える青年が出現したのですが、そのたびごとに母親が強く反対し、娘の結婚の
機会を奪っていたのでした。
彼女はうつ病になり、自分で何も決めることができず、将来への希望を失っていま
した。 博士が勧めたのは、自分のことは自分で決める勇気を持つことでした。 彼
女は母親から離れて生活することを決心し、アパートを借りました。
一人暮らしは彼女に新しい人生をもたらしました。 彼女は母親にもほかの誰にも
相談せずに、自分の心に叶った男性と結婚する決心をしたのです。 彼女はいまま
で愛を求めながら、勇気がないためにそれを得ることができなかったのです。
彼女のようなバリア(障害)を持つと、肉親の愛情以外の愛情を持つことができに
くくなります。 博士は言います。
「愛は外に向かって働きかけるものです。あなたの妻を勇気を持ってあふれ出させ
なさい。 そうすれば潜在意識の周りにまとわりついていた否定的な感情は、雲が
晴れるように跡形もなく消え失せます」
愛は対象を求めます。愛の衝動だけで対象が現れないと、次第に精神がゆがん
でいきます。そうすると、間違った対象に向かうようになります。おそらくこの女性
の母親は、自分の娘をそうした間違った対象にしてしまっていたのです。
肉親の愛情を過大評価するのは間違いです。本当の愛を獲得したいと思うなら、
親から独立する勇気を持つことです。 その勇気がない人は生涯、親にすべての
判断を委ねてしまうことになります。 それでは本当に生きたとは言えません。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著