《「いいこと」が次々起こる幸運な女の練習帳》
71. 醜いアヒルの子″から抜け出す自己革命術
劣等感を克服するには「こうありたい自分」
を鮮明に繰り返し描き続けることです。
劣等感にさいなまれている人間は、他人から見ても魅力のない人間に映ります。
そして劣等感は異性を引きつける上でも大きな障害になるのです。
マーフィー博士は次のように述べています。
「あなたを強くする神の力によって、あなたに不可能なことは一つもありません。
神の実在が力、美、愛、不安、安定としてあなたの中に流れ込んでいることを感知な
さい。 あなたが調和や健康、平安、喜び、力、幸福などの思考で心を満たすにつれ
て、神の実在が反応を示し、それらをあなたの人生の中に実現していきます」
ここで言う神とは潜在意識のことです。 博士はしばしば潜在意識のことを神という
言葉で表現していますが、その絶大なる力を考慮するならば、それももっともな表現
です。 劣等感を克服するためにしなければならないのは何でしょうか。 それは一
日数回、あなたが「こうありたい」という自分を繰り返し描き続けることです。 そ
れもできるだけ鮮明にです。 そうすれば、あなたはしばらくして劣等感が消え去っ
たことに気がつくでしょう。
その少女は自分にひどい劣等感を抱いていました。 美人揃いの姉妹の中で、自
分だけが劣っているように感じられたからです。 自分は「醜いアヒルの子」だと
思っていました。 ですから、パーティへ行っても、いつも壁に背中をくつつけ一
人ぽつんとしていました。 ところがどういう風の吹き回しか、そんな彼女をダンス
に誘った青年がいたのです。 そのことで彼女は自分に自信を持ちました。
「私だって誘ってくれる人がいるんだ」
それ以降の彼女は、見違えるほど魅力的な女性に変身しました。 劣等感が覆い
隠していた魅力が一挙に噴き出Lたのです。 彼女は最初に誘ってくれた青年と結
婚しました。 青年は後にアメリカ合衆国大統領になりました。
彼女はフランクリン・ルーズベルト大統領のよきパートナーのエレノア夫人で
す。 彼女は運がよいだけの女性だったのでしょうか。 彼女を幸福にしたのは、
自分の劣等感を克服するチャンスを見つけたことです。 そのチャンスは青年からもた
彼女が自らされたました。 しかし、劣等感を克服したのはほかの誰でもない、彼女
自身です。
劣等感を直してくれるのは自分以外ないのです。
マーフィー 運がよくなる魔法の練習帳 マーフィー理論研究会 編著