「宝の持ち腐れ」という言葉があります。能力や資質に恵まれながら、実力を
存分に発揮できない状態を指した表現です。この「宝の持ち腐れ」状態で放置
されているのが、人間の大脳といってよいでしょう。 人間の大脳はわずか3％
しか使われておらず、残りの97％は未開発のままになっているからです。
人間の赤ちゃんの脳は、誕生したときに、約1000億のニューロン（神経単
位）があり、それがお互いに結びついて50兆以上のシナプス（神経結合）を形
成しています。 これが生後数カ月もすると、シナプスの数は20倍の1000兆
以上に増加します。 なぜそうなるのかといえば、「経験」つまり外界から送
り込まれた信号が脳に影響を与えるためで、この勢いは10歳ぐらいまで続くと
報告されています。
このように人間は誰もが、驚くほど素晴らしい可能性を秘めて生まれてきた
のです。人間の脳は「遺伝情報」だけが成立しているのではなく、「経験」が
大脳の形成に大きくかかわっていることが証明されています。
「経験」に成功イメージをプラスする
赤ちゃんが産声を上げたとき、呼吸や心拍、循環、反射などをつかさどる脳の
神経回路はできあがっている。 その後、ニューロン（神経単位）どうしが無
数のシナプス（神経結合）を形成しながら成長していく。
シナプスの拡大図
シナプスという神経伝達物質によって情報がつたわるということがわかったのは、
日が浅く１９２１年のこと。神経伝達物質には、ドーパミンやノルアドレナリン
など、これまでに数１０種類見つかっている。
微小管…… 微小管は細胞体
から小胞を運ぶ。
小胞…… 小胞の中には神経伝達物質がつまっている。
神経伝達物質… 信号の受け取り側のレセプターに神経伝達物質が結合すると、
レセプターの口が開いて信号が伝わる。
電気信号がシナプスに届くと、小胞はシナプスの膜と融合して中の死刑伝達物質
をシナプス間隙に放出する。
人間は誰もが、可能性を秘めて生まれてきた。
マーフィーの言葉
あなたは、未来の自分を設計することができます。
それはいま、あなたが何を考えるかで決まる。
きこ書房
マーフィー「お金」と「幸せ」の法則 ジョセフ・マーフィー・インスティテュート編
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