模範的な人物に登場してもらいましょう。自動車に乗る人なら誰もが知っている
故ウオルター・クライスラーです。クライスラーは最初、鉄道工場の職工として
スタートしました。その仕事で4000ドルほどためると、彼はそのお金で自動車を
買ったのです。それから自動車をバラバラに分解し、また組み立てました。
この作業を何度も何度もくり返し、購入した車の長所と短所を注意深く観察した
のです。
こうして単に精通した彼は、これまでの自動車がもつ短所を排除し、長所だけを
採り入れた車を完成させました。クライスラー車が市場に登場したとき、人びと
は驚異の眼で車を見守り、一大センセーションが巻き起こりました。 そして
クライスラーは、早々と名声と富を手中にしたのです。彼に、莫大な資金や大金持
ちの親戚がいたわけではありません。彼にあったのは「自動車をつくる」という
明確な目標と強い意志でした。
クライスラーのやり方は、どんな目的にも応用できる。
□マーフィーの言葉□
一回の成功は、100回の失敗を拭い去る。